1. 感覚の対比
異なる性質の刺激が同じ感受器に作用し、感受性が変化する現象。
視覚の対比の現象には明度対比と色の対比の二種類が含まれる。他の感覚にも対比の現象がある。
二つの刺激が同時に作用して形成される対比を同時対比と呼び、二つの刺激が相次いで作用して形成される対比を継時対比と呼ぶ。
2. 感覚の適応
刺激が持続的に作用することで感受性が変化する現象。視覚の適応には明適応と暗適応が含まれる。
3. 感覚の相互作用
異なる感受器間の相互影響と作用。共感覚はその一つであり、ある刺激が一つの感覚を引き起こすだけでなく、同時に別の感覚を引き起こす現象を指す。
4. 感覚の補償
ある感覚が欠如した後、他の感覚の感受性が強化されることで引き起こされる部分的な補償作用の現象。異なる感覚間で補償作用が発生するのは、一定の条件下で、様々な感覚チャネルの異なる形式のエネルギーが相互に変換できるからである。